ぎっくり腰シーズン到来
秋から冬にかけて、10月、11月は例年、ぎっくり腰の患者様が増えます。
おそらく気候の変化が関係しているのだと思われますが、毎年、この時期にぎっくり腰の患者様を治療することが多いです。
正式名称は「急性腰痛症」です。何の前触れもなく、急に腰に激痛が走ります。
または前の日に軽い腰痛があり、朝起きると動けないぐらい腰が痛いというパターンもあります。
ぎっくり腰の要点
・すごく痛みが強い時は炎症が強い時かもしれませんので、安静が1番です。動けそうなら、早期に治療を受けるとラクになるケースがあります。
・腰痛診療ガイドラインによると、安静のするのは最大4日までが望ましいとされています。動けそうなら、できるだけ早く普段の生活レベルで体を動かすことが望ましいです。
・一般的なぎっくり腰は10日前後で痛みは引いてきます。
・日が経つにつれて痛みが増すようであれば、ぎっくり腰ではなく、整形外科的疾患、内科的疾患などの可能性あるので病院で検査を受けることも検討しましょう。
当院のぎっくり腰の治療
①腰が動きすぎるのを予防
腰椎だけの動きでは
腰を前に曲げる(屈曲) 40°~50°
腰を後ろに反る(伸展) 30°~35°
腰を横に捻る(回旋) 5°~10°
腰を横に倒す(側屈) 20°~30°
となっています。しかし、腰を前に曲げると50°!? 横に捻ると10°!?・・・・
なんてことはないはずです。正常であればもっと曲げれますし、捻れますよね。
これは、腰を前に曲げる時、横に捻るときには、股関節や胸椎など一緒に動いているためです。
逆に、股関節や胸椎が何らかの原因で動かなかったりすると、腰椎は動きすぎてしまいます。
これが、腰痛の原因になることもありますので、腰以外の部位が正常に動いていないのであれば、動くようにします。
②腰の筋肉の緊張をとる
腰の筋肉を一時的に緊張させるようにします。その後、脱力させリラックスさせます。そうすることで筋肉が柔らかくなるという筋肉の特性を活かして、腰の緊張を和らげます。
当院ではこの2つを行うことが多いです。他にも患者様の痛みのレベルや状況に応じて治療をさせていただきます。
年々、急に冷え込んだりと、気候の変化が激しくなっているので、今年はぎっくり腰の患者様も増えるのではないかと少し心配です。
過去にぎっくり腰になったことがある方、今年ぎっくり腰デビューしそうな方も、くれぐれもお気をつけくださいm(_ _)m