冷え性について

冷え性の方は結構いっぱいいらっしゃいます。当院に来院される肩こりや腰痛でお悩みの3分の1ぐらいの方は冷え性なんじゃないかなと思います。

というぐらい、困っていなくても手足が冷たい方が多くいらっしゃいます。

秋から冬にかけて、気温も下がってきますので、より冷え性を感じる方もいらっしゃると思います。

テレビや本、SNSなどで冷え性に効果的な〇〇ってありますよね。いろいろ試された方も多いのではないのでしょうか?

また、冷え性に対してたくさん試したけど、効果が出ない方もいらっしゃるのではないのでしょうか?

ズバリ申し上げますと

今のところ、冷え性に対しては「これ!」といったものはありません。

なので、絶対ではありませんが、徒手療法の観点から少しでも冷え性の緩和が期待できるものお伝えしていこうと思います。

①股関節の前後開脚を柔らかくする(特に大腿前面をストレッチする)

大腿部の前面やや内側に、大腿動脈、静脈、神経が走行しています。

なのでそこが硬くなったりすると、血行不良となり足の末端が冷える原因になってしまう可能性があります。

なので股関節の柔軟性、特に前後開脚が硬い方は冷え性の方が多いです。股関節は体の中心部あたりにありますから股関節を柔らかくすることは、冷え性だけでなく、身体の機能をしっかり使えるようになることにもつながります。

股関節が柔らかくなると色々いいことがありますので、ぜひ股関節のストレッチや運動を定期的に実践してみてください。

②膝裏のマッサージ

膝裏にも膝窩動脈、動脈、脛骨神経が走行しています。デスクワークの方や座りっぱなしが多い方など、膝を曲げている姿勢を

長時間とる方は膝裏が硬くなりやすいです。

正確には膝裏の脂肪体というものが硬くなります。そこが硬くなると、膝窩動脈、静脈を圧迫して血行不良となり、足の末端が冷える原因になってしまう可能性があります。

やり方としては

座った状態で、膝を少し曲げて、膝裏をグリグリマッサージしてあげましょう。

椅子でも地べたでもどちらでも構いません。

1点だけ注意ですが、マッサージ最中に「ピリピリ」とした感覚を感じたら、膝窩動脈を直接グリグリしている可能性がありますので

そのようなときは少しずらして、グリグリしましょう。

色々試したけど、改善がみられなかった方はぜひ試してみてください。

今年も寒くなることが予想されますが、健康に楽しく過ごしていきましょう。

腰痛や肩こりをお持ちの方にとってもつらい季節になりますが、頑張っていきましょう!