水分不足と慢性痛
夏が終わり、涼しい季節がやってきました。風もはやりますので、みなさん健康には十分にお気をつけください。
涼しくなると、みなさん夏ほどこまめに水分をとらなくなってしまう傾向にあります。
つまり水分不足になりやすくなります。水分不足も肩こりや腰痛を慢性化させる原因の1つになりうるかもしれません。
水分不足は、体のさまざまな機能に影響を及ぼす可能性があります。
1. 筋肉の緊張
水分が不足すると、筋肉の動きが悪くなり、緊張やこわばりが生じることがあります。筋肉が硬いと、その筋肉に関係する動きを制限することになります。制限されると、いざ動こうとしたときに、無理が生じるので筋肉を痛めやすくなります。
2. 関節の潤滑
関節は滑液によって潤滑されていますが、水分が不足すると滑液の量が減少し、関節の動きが悪くなり、痛みを引き起こすことがあります。また運動することで滑液の分泌も促されます。
3. 神経の機能
水分不足は神経系にも影響を与え、痛みの感受性を高める可能性があります。脱水状態では、神経が正常に機能しにくくなり、痛みを感じやすくなることがあります。
4. 炎症の悪化
水分不足は体内の炎症を悪化させることがあり、これが慢性痛の原因となることがあります。十分な水分を摂取することで、炎症を抑える助けになることがあります。
水の必要量は、生活活動レベルが低い方で 2.3~2.5 L/日程度、生活活動レベルが高い方で 3.3~3.5 L/日程度と言われています。
しかし、年齢や体重によって必要量が異なるので、根拠づけるのは難しいようです。
日本人は、水分含量が『パン』よりも高い『めし』と『麺類』を多く摂取する傾向にあり
食べ物由来が 約1.2L/日、飲物由来が 約1.1L/日と言われています。
なので、1日に最低でも1L、理想は2L飲む努力をしないと水分不足になっているかもしれません。
もちろん、水分を十分に摂取するだけでは慢性痛は治りませんが、水分が不足すると身体は痛くなりやすいと言えます。
慢性痛をお持ちの方は、様々な原因をもって来院されます。
そのため、このようなことも慢性痛を改善するには良いように働くかもしれません。
これからどんどん冷え込んでいきますが、「1日2L」ということを意識して水分を摂取していきましょう!
寒い時はお白湯を飲みましょう!!
そして、痛みの出にくい、健康な体をつくって快適に過ごせるようにしましょう。