そもそも「ヘルニア」ってご存じでしょうか?
ヘルニア=痛みや症状
と思っていらっしゃる方も多いと思います。
下の図をご覧ください。
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ヘルニアはラテン語で「突出」「脱出」「膨らみ」という意味があります
ヘルニアは痛みや症状ではなく
「状態」を指します。
さらに文献にはこのように記載があります。
無症状の椎間板ヘルニアが頸椎、胸椎、腰椎のどの高位にも30%前後存在している。したがって「画像上、椎間板ヘルニアが認められるから、それが痛みを惹起しているので治療を要する」ということにはならない。
通常、ほとんどの患者は3か月以内に保存療法で軽快する。椎間板ヘルニアの大半、特に硬膜外腔に脱出したヘルニア腫瘤は周囲に肉芽が形成され、その肉芽の血管から遊走した貪食細胞によって貪食されて、ほとんどが約3ヶ月で消失する。
標準整形外科学 第11版より
ヘルニアの吸収が起こる時期は不明だが、3か月以内に吸収される例は少なくない
腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン 2021より
つまり
痛みや症状を感じない方にも
30%ぐらいの確率でヘルニアは見つかり
痛い=ヘルニアが原因?とは言い切ることはできない。
3ヶ月経てば、ヘルニアは吸収されることもある
ということになります。
腰椎椎間板ヘルニアになったら
「手術」
を思い浮かべるかもしれませんが
近年では、椎間板ヘルニアの腫瘤が自然に縮小したり消失したりする事実から
手術を遅らせて待機すれば手術を避けられるかもしれないという見解もあります。
ただし
早急に手術すべき腰椎椎間板ヘルニアもあります。
両下肢の高度な感覚・運動障害、排尿障害(閉尿、残尿、りきみによる尿漏れ)
これらがみられる場合には、早急に手術をしないと、後遺症が残る可能性があります。
他にも、腰痛で考えられる、最悪なケースとして
【癌、骨折、結石、脊椎炎、大動脈解離】などがあります。
これらの判断基準の1つとして【red flags】と呼ばれるものがあります。
・年齢が20歳未満55歳以上である
・外傷歴がある
・症状が進行している
・胸椎の痛み
・癌になったことがある
・長期間ステロイドを服用
・全身的な体調不良
・原因不明の体重減少
・足に力が入らない、尿漏れが起こる
・発熱
手遅れになる前に、念のためまずはお医者さんに相談してみる事をお勧めさせていただきます。
以上です。ぜひ参考にしてください!

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