腰痛に悩んでおられる患者様は非常に多く、日本の約4000万人の方が腰痛症であるというデータもあります。
当院にご来院される患者様で一番多いのも腰痛の患者様です。


私がこれまで出会った慢性腰痛の患者様で多かった原因が

①胸椎と股関節の動きに異常がある

②使い過ぎている筋肉と使えていない筋肉がある

この2点です。

体は連動して動いている

まず、【①胸椎と股関節の動きに異常がある】ですが

腰椎だけの動きでは
腰を前に曲げる(屈曲) 50°
腰を後ろに反る(伸展) 15°
腰を横に捻る(回旋)  10°
腰を横に倒す(側屈)  20° 

となっています。


でも実際、健康な体であれば、体が50度しか前に曲がらない、15度しか後ろに反らない・・・・・

なんてことは無いはずです。


柔らかい人では、前に曲げれば地面に手がつきますし、腰を後ろに反れば、後ろの風景が見えるくらい反れる人もいます。


つまり、体を前に曲げたり、後ろに反ったりする際には、腰椎だけでなく

胸椎、股関節も連動して動くことで健康な体の動きを成立させています。

ところが、胸椎、股関節の動きに異常があるせいで、健康な体の動きができなくなってしまいます。


その分、腰椎が過剰に動いてしまい、腰痛になってしまうという事です。


胸椎と股関節の動きをスムーズにすることで、腰椎も正常範囲内の動きとなり、腰痛改善となります。

腰痛には腹筋運動が有効?

次に【②使い過ぎている筋肉と使えていない筋肉がある】ですが

腰痛には腹筋運動が有効という言葉を聞いたことはありませんか?

答えは有効です。

しかし、皆さんが想像する一般的な腹筋運動は場合によっては腰痛を悪化させることもあります。

腹筋にも色々あり、腹筋運動のやり方によって鍛えられる場所が違います。
鍛えるべき腹筋の部位があるのです。

少し専門的なお話をします。
肘を曲げると力こぶができます。この力こぶは硬くなって力が入っています。
この時、力こぶの反対側の筋肉、二の腕の筋肉はどうなっていますか?伸びて柔らかくなっているはずです
このように、硬くなる筋肉と伸びて柔らかくなる筋肉ができることで肘が曲がります。

これを【相反抑制】と言います

では腰痛に話を戻します。
腰痛の場合、腰の筋肉が固くなっていることが多いです。腰の筋肉は固くなると腰を反らせるように働きます。


では相反抑制で考えてみると、腰の反対側の筋肉はお腹にある腹筋です。


腰の筋肉が固くなる(腰が反るように働く)とお腹の腹筋は柔らくならなければなりません。


これがずっと続けばどうなりますか?・・・・・

腹筋が弱化し、腰の筋肉がずっと硬いままです。

なので、弱化した腹筋を強化することで、硬くなりすぎている腰の筋肉が柔らかくなってきます。
そうすると腰痛が改善されていきます。
これは腰痛の原因の一例です。

当院は痛みの症状や原因を追究する慢性痛専門院です。
あなたのお体をしっかり検査させていただき、お体の状態を分かりやすく説明いたします。


症状が慢性化する原因は


①筋肉の異常(硬くなっている、弱くなっている)

②神経が動きが制限されている、または伝達が悪くなっている

③体の使い方が悪い、または使える状態にない(姿勢や関節の問題)

などがあります。

あなたのお体は、まだまだ良くなる可能性があります。
慢性痛でお困りの方はぜひ、clear鍼灸治療院にご相談ください。

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