坐骨神経痛とは坐骨神経の走行のどこかで神経の動きが制限されたり、伝達が悪くなり下肢に痛みやしびれを感じることを言います。
病院で検査すると、腰部椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症と診断されることもあります。

脊髄から足の末梢にかけて神経が走行していますが、その脊髄から神経の枝が出てきたすぐのところ(椎間孔)で圧迫されてしまう代表的な疾患が椎間板ヘルニアと言います。
また、脊髄が通る背骨が重なってできたトンネル(脊柱管)が何らかの原因で狭くなり、神経を圧迫してしまう疾患を脊柱管狭窄症と言います。

私自身、病院に勤務していた頃よくこの診断がついた患者様の施術にあたっていました。
そして、よく患者様に聞かれることがありました。

「手術しないといけませんか?」

答えはもちろん

「しなくても大丈夫です」

腰部椎間板ヘルニアの場合、本当に手術が必要なのは1割以下と言われています。
約3か月で80%の確率でヘルニアが消失するとも言われています。
また、腰痛や坐骨神経痛が無い人にもヘルニアが突出していることがあるとも言われています。
そのため、画像検査と現在の症状が一致しないことがあるという事です。

腰部脊柱管狭窄症においても、本当に手術が必要なのは1割以下です。
脊髄の通り道である脊柱管が本当に狭くなって神経を圧迫しているのは稀です。
よくあるのは腰椎がズレて、脊柱管が狭くなっているというパターンです。

なので

病院で「腰椎椎間板ヘルニア」や「腰部脊柱管狭窄症」と診断=手術ではありません。
また、診断=「もう治らない、ずっと神経痛持ちになる」という訳でもありません。

・ヘルニアは自然治癒することが多い
・画像所見と現在の症状が必ず一致するわけではない
・脊柱管が本当に狭くなって神経を圧迫しているのは稀

という事もありますので

もし、腰部椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症と診断されても

私たちが介入して症状が軽減することもあります。

ここで最初に戻りますが・・・・

坐骨神経痛とは坐骨神経の走行のどこかで神経の動きが悪くなり、下肢に痛みやしびれを感じることを言います。
つまり坐骨神経の走行上、すべてが原因になりうるということです。

そのため、坐骨神経の動きを悪くしているポイントは1つとは限りません。2つ以上あることもあります。

では、想像してほしいのですが、坐骨神経の動きを悪くしているポイントが1つの場合と2つ以上ある場合では
どちらが症状が軽減すると思いますか?

答えは1つの場合です。

何が言いたいか?

本当に腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が坐骨神経痛を引き起こしているとしても、坐骨神経につながると神経が他の部位で動きが悪くなっていれば、そこの動きを良くしてあげれば症状は軽減するという事です。
また、ヘルニアは体を丸める姿勢、狭窄症は逆に反る姿勢で神経の圧迫を強めますので、その過度な姿勢を正しい姿勢に矯正する運動療法も行うことで更なる改善が期待できます。

つまり

・坐骨神経の動きをよくする
・神経に負荷がかからない良いポジションになるように運動療法を行う

これが腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が起因する坐骨神経痛を改善するために重要なポイントです。

ただし

すごく稀に、本当に手術が必要なケースがあります。
そのような場合、当院ではまず病院で検査を受けることをお勧めさせていただきます。

当院は痛みの症状や原因を追究する慢性痛専門院です。
あなたのお体をしっかり検査させていただき、お体の状態を分かりやすく説明いたします。


症状が慢性化する原因は


①筋肉の異常(硬くなっている、弱くなっている)

②神経が動きが制限されている、または伝達が悪くなっている

③体の使い方が悪い、または使える状態にない(姿勢や関節の問題)

などがあります。

あなたのお体は、まだまだ良くなる可能性があります。
慢性痛でお困りの方はぜひ、clear鍼灸治療院にご相談ください。

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